河野としのり
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 東日本大震災より半年以上が過ぎました。埋立地を襲った液状化被害の復旧、福島第一原発による放射性物質汚染の対応はまだまだこれからです。
私は、ちょうど30年前、福島第一原発の6号機近くに使用済み核燃料を冷却保管するキャスク保管設備というプラントの設計、建設に5年間携わり建設時には浪江の町に住み通いました。それ故、この原発事故に対し他人事でない思いでいます。私達の作った設備・建屋は、今回の震災の津波で一旦水没し、車が建屋内に壁などを突き破って飛び込んだままになって、プラントは全壊しているとのことです。
 思い起こせば、原発の設計、建設は恐ろしいほど厳しく、普通のプラントの十倍の時間と十倍のお金がかかりました。プラントに入れる機器や計器などの品質管理は何重にも検査がなされ、建屋の中の一本一本の配管、ケーブル配線も信じられないほど入念な施工検査がなされました。また安全設計においては本体である原子炉建屋は、事故に対し、ECCS緊急炉心冷却装置等が配備され、これは原子炉の炉心で冷却水の喪失が起こった場合に自動的に炉心に冷却水を注入して冷やすシステムですが、他の系列も含め何重にもバックアップされていました。その中には、RCICといって、所内電力のすべてが失われた事態も考慮し、炉心の崩壊熱による蒸気を使用したタービンによって冷却ポンプを駆動するバックアップ系もありました。今回はそれもうまく作動しなかったとの事です。全交流電源喪失というブラックアウトが本当に起きるとは思いもよりませんでした。
 原発を何重にも防護する炉心冷却システムとその厳重な品質管理を知っていればいるほど、今回の事故によって人間の技術による原発の制御、安全性の確保などへの信頼が腹の底から崩れて参りました。大自然を知らず、水に浮かんだ重箱の隅に過ぎない仮想の安全技術に熱を上げその精密さを競い、それを安全増しと自己満足して居ただけかも知れない思いに駆られます。
それを思うと、今後の防災対策は、防災計画は、「原発事故はまた起こる」という前提でなされねばならないと私は強く思います。9月県議会でもこの事を強く訴えました。

 私の活動の一端でございます最近の議会での質疑応答は、インターネットで下記のアドレスを開けばビデオを見ることが出来ます。
http://www.chiba-pref.stream.jfit.co.jp/giin_result.php?GIINID=549
どうぞご覧になってご意見・ご要望を頂ければ幸いに存じます。
 今後とも変らぬご指導を何卒よろしくお願い申し上げます。


今までの河野としのりの県議会での様子は映像と質疑応答の全文が
県のホームページ(http://www.pref.chiba.lg.jp/)の
「千葉県議会」の欄に掲載されています。

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