5-1来日外国人による犯罪について

 次に、外国人犯罪についてお聞きいたします。
 来日した外国人の犯罪は、昨年は全国で三万八千百件と依然として高い水準にあり、その中でさらに犯罪グループの組織化、手口の巧妙化が一段と進み、被害も大都市から地方に拡散していると警察庁の調べでは言っています。ことしの十月末に千葉県警が偽造クレジットカード製造現場を摘発し、コンピュータ部品を用い、個人データの盗用も兼ねた巧妙なカード犯罪も浮き彫りになりました。昨年は偽造カードの被害額は全国で二十六億円に上り、前年の倍増になっていると聞いています。また、変造韓国五百ウォン硬貨使用による窃盗、ガスバーナーを使った自動販売機荒らし等、こういった日本人では考えられない犯罪が広がっています。その多くは中国人のグループであります。ちょうど議会の始まった十二月九日の新聞にも、中国人強盗団が高齢者の住む豪邸を次々と標的とし、そうした犯行が続発していると大きく報道されました。また、六月二十二日の新聞にもありましたが、その主体は上海マフィアであると言われています。彼らはカード窃盗においても、実行犯、見張り役、盗品処分役等、役割分担がしっかり決められ、その役ごとに学習が進み、手口の巧妙化が年々進んでいると言われています。彼らは逮捕されても、日本には財布が転がっている。自動販売機という金庫が外に放り出されていると言って、その無防備さをあざ笑うと、八月十三日の週刊誌には報道されていました。私も中国には、以前長く仕事でかかわり、建設現場で中国の方々と一緒に働き、よく議論し、互いに友情を交わし、物の考え方を観察し合ったものです。中国の方々は、そこまではしないだろうという日本人の善意の感覚、安全の判断基準に対して、何とお人よし、理想に頼ってばかりいる姿とひどく軽蔑していたことを今でもよく覚えています。千葉県においても、昨年の来日中国人による刑法犯の検挙件数は四百十七件で、前年度より実に三百三件増加していると聞いています。
 そこでお伺いいたします。

 

第一点として、来日中国人窃盗グループによる主な犯行手口と特徴及びこれらの犯罪をどのように認識し、対処しようとしているのか。

  来日中国人を初め、来日外国人による犯罪は治安上、ゆるがせにできない重大な問題だと認識しておりまして、昨年四月、国際捜査課及び組織犯罪対策室を設置して体制を整備したほか、関係部課及び警察署との連携を強化させ、来日中国人など不良外国人の実態把握、被害対象に対する広報及び防犯指導の推進、下見行為など兆候の把握と警戒活動の強化など、犯罪の防止と検挙に努めております。

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