1-3.財源不足について

次に「財源不足」ということについてお聞き致します。財政危機が表面 化して、「財源不足」という表現が、財政健全化プログラム、財政事情、さらに、報道でも多く使われています。しかし、いま一つ、その内容がわかりにくく、県民、職員に理解を求めていく極めて重要なことであるゆえに、もっとわかりやすくかつ透明に表現していくべきであると思います。特に、財政健全化プログラムにある財源不足の説明は、歳入、歳出の三十数%も「その他」扱いでひっくるめて、財源不足を定義していますが、結論が先にある印象を受けます。また、財源不足と法人税の減収が一緒になってよく述べられますが、法人税等県税の減収は、交付税で補填されます。もちろん詳しく言えば、県税の減収の20%分が今までより不足ということになりますが、県税の減収が、そのまま財源不足の値というのでは当然ありません。いずれにしても、まず、歳入において、それがどの様な歳入状態を基準としていたか、さらに歳出においても、今までの右上がりの税収の時代に於ける行政サ−ビスを基準として、現状の予算規模を維持するだけの財源不足であるというなら、当然大きな値がでてきますが、いずれにしても財源不足というものを割り出す歳出の基準となるものはなにか、この二点、お答え願います。

ここに言う財源不足とは、行政サービスを現状の水準に保った場合の歳出所要額と、現行制度のもとで見込まれる歳入の差額でございます。


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