5.食生活とキレル子どもの関係を考慮した食に関する指導について

次に、食生活とキレル子どもの関係を考慮した食に関する指導についてお聞き致します。 連続した少年の凶悪事件をはじめ、今キレル子供たちが増えていることなど、荒れた子供の精神の世界を思うとき、私は、解決にむけて、今までの方法に捕らわれず、いろいろなアプロ−チを社会が考えていかねばならにと思います。       その一例として、子ども達の「食」に関しての指導について、再度検討がいるのではないかと思います。食と心については、アメリカの上院議会が調査し、七十七年に発表した、いわゆるマグガバンリポ−トが有名であります。そこでは「登校拒否、家庭内暴力、信じがたい学力低下など現代の子どもの心をめぐる問題は、まちがった食事のために起こっている。」と結論付けています。もちろん食と心であり、目に見え分析できる食物と目に見えない心ですから、科学的に因果 関係を説明できるものはなく、事実の実証デ−タとして結論づけたということであります。我が国においても、数年前より食生活といじめに関して様々な調査が行われています。その調査のほとんどは、「朝食を抜く欠食、一人で食べる孤食、そうしてスナック菓子、カップ麺、清涼飲料水など加工食品によるカルシウム不足、糖分・脂肪の取りすぎ、また脳神経に必要なビタミン、ミネラルの不足、こうした食習慣の乱れと、栄養の偏りが、いらいらやキレルといった子供たちの心の不安定状態にさせる。」と報告されています。また神戸の連続児童殺傷事件のあと、文部大臣は中央教育審議会に「心の教育」を諮問しましたが、最終答申案の中には、食事の重要性が含まれました。平成十年三月には「心を育む学校給食週間」、平成十年六月に文部省は、全国に「食」に関する指導の充実について通 知し、児童生徒の心の健康問題の深刻化、そしてその原因として偏った栄養摂取、欠食など食習慣の乱れを指摘しています。そこで二点お聞きいたします。 県教育委員会としては、食と心の健康問題について、どのように認識し、正しい食事と食生活の指導を行なっているか、また食と心の健康問題について、アンケ−トをとるなり、実態を調査・把握することは、いじめ、少年の凶悪犯罪、理解できない家庭内暴力がおきている現状において、原因を知り、治していくためにも大きな意味があると思うがどうか、お答えねがいます。

 

児童・生徒の食生活は身体の発達を促すだではなくて、心の育成や社会性の涵養にも密接にかかわっていると、食に関する専門家であります学校栄養職員が担当教諭とチームを組んだり、児童・生徒が正しい食事のあり方を身につけることができるよう努めているところであります。

※こうした非行少年の中には御指摘のような障害を持つ少年も含まれているのと思われます。

 


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