4-1県下の学校ビオトープについて

次に、ビオトープについてお伺いいたします。
 ビオトープとは、ドイツ語でビオが生命、トープが場所の意味で、ビオトープで野生生物が生息する場所をあらわします。都市化によって自然が姿を消し、子供たちが野生の生き物と触れ合うことも疎遠になっている地域も多くなっています。こうした中、ビオトープを教育の場につくることによって、ありのままの自然の仕組みや生き物の生き方を日常的に体験しようという学校ビオトープが広がりつつあります。学校と地域の方々が連携して手づくりのビオトープをつくり、企画、建設、管理を共同で行うことにより、学校、地域のコミュニケーションが大きく育っているところもあります。流れる川、池、野生の草、たくさんの昆虫、こうしたビオトープは大規模で、人工的、画一的な都市化が進む地域にとって、本来の自然を生活の中でかいま見、潤いを取り戻すために必要なものと考えます。
 そこでお伺いいたします。

 

 現在、県下の学校ビオトープの現状はどうか。
 また、その教育への効果をどのように考えているか。

 県下の学校ビオトープの現状と教育への効果です。各学校では校内に学校園や中庭の池など、生物の生息する環境があり、従来から地域の川や雑木林などとともに、そこに生息する生物を観察したり、採集したりして、理科や生活科などの学習に生かしているところであります。 新学習指導要領では体験的学習が重視されておりまして、私どもといたしましてはビオトープが理科や生活科、また新設されます総合的な学習の時間などの学習で、動植物の観察、環境学習などの身近な学習の場として期待できるものと考えております。

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