3-1ヘリコプターによる空中からの消防活動について 阪神・淡路大震災では陸上自衛隊はヘリコプターによる空中消火を提案しました。そのとき地元が断らず、炎上する地区周辺にヘリコプターから水を投下すれば、あれほどの燃えるに任せた大被害にならなかったのではないかという意見が各方面から今も続いて、繰り返し繰り返し言われているところであります。私もロサンゼルス市のノースリッジ地震報告書を原文のまま取り寄せました。そして、その中の消火と救急活動部門において次のように報告されています。
ヘリコプターによる空中からの消防活動に関連しまして、国等における空中消火の調査研究の状況と県の考え方であります。市街地火災に対するヘリコプターによる空中消火につきましては、現在、さまざまな角度から調査研究が進められております。空中消火実験では一時的に火勢抑止現象が生じるが、それを持続させるためには連続した空中消火の実施が必要であることなどが判明してきているところであります。さらに東京消防庁におきましては、火災規模による上空の温度分布等の変化の把握などの調査を行うとともに、消防庁におきましても空中消火による延焼阻止効果に関する調査研究が進められております。県といたしましてはヘリコプターによる空中消火活動について、その有効性等の確証を得た後に活用が図られるものと考えておりまして、現在、進められている消防庁等の調査研究の成果、結果、それを踏まえた国の指導方針を見ながら適切に対応してまいりたいと考えております。
|