2-2災害時における資機材の確保について

 災害時における資機材の確保についてお聞きいたします。
 七月二日、東京湾の原油流出事故が起きました。七月十一日付の新聞等でも指摘されていますが、県としてはオイルフェンスの確保がスムーズに処理されなかったと聞いております。土木部として見込んでいた約一万四千二百メートル分のオイルフェンスのうち、実際に確保できたのは四百メートルということで、民間企業にいち早く押さえられたということでした。千葉県地域防災計画においては、海上災害対策計画の項にオイルフェンス等の資材の保有が明記され、さらに防災計画の資料編においても民間団体のオイルフェンス、油処理剤などの保有資材一覧表が詳細に明記されています。しかしながら、明記されているが本当に確保されるかという防災計画の実効性が今回の事件で大いに気になるところであります。
 そこでお聞きいたします。
 特に災害時の資材の確保及び最低限必要な提供すべき量等を契約し、防災計画に明記すべきと思うがどうか。

 第三管区海上保安本部では、現在、東京湾における油流出事故の際の排出油の防除及び危険の防止のために取りまとめられた東京湾排出油防除計画の見直しをするため、関係自治体、民間企業等の保有資機材の状況、洋上での防除作業に提供できる資機材の量 及びその運搬手段などの調査を行っております。県としては、この調査を参考にして、必要量 を確保するため、県の保有分のほかに、他県からの広域応援及び県内企業グループによる支援可能性についても総合的に勘案し、必要な資機材の整備、保有状況等を県地域防災計画に盛り込んでまいりたいと考えております。

 次に、今回のオイルフェンス、油処理剤、油吸着剤、また震災時におけるプレハブ建築資材等、民間に委託している災害時の資機材について、その協定の中に具体的な確保すべき量を入れるべきだと思うがどうか。

 ダイヤモンドグレース号事故の教訓を踏まえ、港湾管理者としては港内への油流入や人口の密集地域に近接している岸壁及び人工海浜等への油漂着を防ぐために必要なオイルフェンス、吸着マット等の備蓄に努めているところであります。今後は現状の備蓄で対応できない事態を想定して、一定量の資機材を優先的に確保できるよう民間業者への委託のあり方等を検討してまいりたいと考えております。