1-3 地方債について

 次に地方債についてお聞きいたします。
 国による景気浮揚対策に沿って地方は建設地方債を発行し続けました。千葉県においても、こうした国による誘導の中で来年度末では一兆九千億円ちかい長期負債残高を持つにいたりました。
 国も地方も膨大な借金を抱えてまで行おうとしているこの景気浮揚対策に対し、地方は疑問を持つべきであります。
 国は、どこまでも公共事業を増やし景気を刺激するケインズ政策を採用しています。
 しかしすでに九0年代以降欧米各国は財政赤字が金利上昇を招いたり、政府への信認を損なって成長率を引き下げる問題が指摘され、赤字を削減したほうが逆に経済を活性化させる非ケインズ効果 を念頭にいれた政策が次々と行われ、それなりの成果をあげていると謂われています。
二十一世紀を迎えて、こうした単調な古い経済対策を手放せない国任せの在り方に今大きな反省が、各自治体、また民間にて起こっています。
 国の方針はいつまでも正しいということではなく、地方が、国の政策の誤りを指摘し、変えていく、そして互いに教え、学び会う対等の関係がなければ、やがて地方は、国の政策の誤りをかぶることになります。
 特に景気浮揚対策としての地方債の発行については県としても、それによる地域の活性化の度合いを慎重に考慮し発行すべきと思います。
 そこでお聞きいたします。県債発行予定額については、どのような内容か。また、その中で、建設地方債の発行はどのように予定されているのか。

 平成13年度の県債発行予定額は前年度当初予算25.6パーセント減の1,206億6,100万円を予定している。この内いわゆる建設地方債は、前年度当初予算32.9%減の848億8,700万円となっている。

 

 

 

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