3.ベンチャー企業支援について

 次に、ベンチャー企業の支援についてお聞きいたします。
 ベンチャー企業の支援として、各都道府県において様々な産業振興が工夫されています。
 特定のものを決めた重点融資、また従来からの親睦的な異業種交流から共同研究、ビジネス連携に重点をおいた交流促進、低価格で事業スペースを確保できるインキュベータの整備またインターネットによる情報提供などさまざまな工夫がなされています。
 しかし首都圏の多くがそうであるように、今後多くの企業が地価や人件費が高く、拠点を県外や海外に移す傾向は一段と高まるものと予想されます。
 こうしたなかで、融資や様々な支援の環境整備だけでなく、より積極的にベンチャー企業の技術の製品化、事業化を支援することを手がけはじめた自治体も出てきています。
 とくに、首都圏の各県においては、さまざまな技術を有する企業の集積地域を持っており、その空洞化をさけるためにも、単なる交流、情報提供の環境整備、セミナー、展示のイベント開催等よりも、一歩進んだ事業化にむけたより積極的な支援体制は、必要と思われます。
 そこでお聞きいたします。
 県においては産学官連携のコーディネート事業は行われていると聞くが、より積極的に、成長志向のベンチャーの技術を製品化、事業化するコーディネート事業も取り組むべきと思うがどうか?

 産官学連携のコーディネート事業については、東葛テクノプラザに民間企業の人材をコーディネーターとして3名配置している。今後ともコーディネート活動の充実に努めてまいりたい。

 

  また、県内の大学、各種研究所の研究者の研究内容、県内企業の紹介、企業の技術、研究の様々な情報、等県にて、ホームページを作るなど、産業振興の観点から様々な情報発信をすべきと思うがどうか、またそれは国内ばかりではなく、広く海外に向けて発信すべきと思うがどうか

 「千葉県理工系研究者名鑑」を作成しCD-ROMにより県内大学等の研究内容について企業に情報発信すると共に、財団法人千葉県産業振興センターのホームページにおいて県内企業の紹介コーナーの設置、海外取引に関心のある企業のデータベースの公開を行っている。

 

  またさきのコーディネート事業など、様々な事業の関連性の中で新規な事業を創出できることなどから、情報発信は、統一的に一つの部門で行っていくべきと思うがどうか、

 財団法人千葉県産業振興センターと公設試験場や各産業支援機関等が連携して、同センターのホームページに関係機関とのリンクコーナーを設けて情報の集約化を図り、ワンストップサービスと同様の効果 を上げているところである。