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美浜区のような都市型密集地域には、
初期消火・初期救助のための自衛隊の支援は不可欠

 (平成7年12月県議会にて質問)

さきの阪神大震災を反省してみると、地震対策の基本はこの初期消火、初期救助に特段の予算措置と、また、知恵と創意工夫を行うべきだと思います。この観点に立って千葉市美浜区のような高層住宅の立ち並ぶ密集した地域を見るなら、やはりヘリコプターによる空からの初期消火、救助が大規模地震には極めて大切であると思います。
 先の浦安市で行われました七都県市合同防災訓練において、私が率直に感じましたのは、自衛隊ヘリコプターの操縦の優秀さでございます。地上すれすれに飛び、目視による情報収集、また、中型・大型ヘリコプターからの連続リペリング降下による救出訓練、これらはまさに阪神大震災の1月17日の午前、被災地の方々が一番望んだ光景ではなかったのかと思った次第であります。
 現在、千葉県内の防災関係機関で保有するヘリコプターは4機あると言われています。この数を考えれば、美浜区のような都市型密集地域の大規模震災においては高度に飛行訓練を積んでいる自衛隊のヘリコプターが強力に消火、救助を支援することが不可欠だと思います。直下型地震や関東大震災級の大規模な関東一円の震災において、自衛隊、また自衛隊ヘリコプターがスムーズに、かつ十分な数と装備で我が県に初期消火、初期救助に出動できるのか、特に自衛隊の災害派遣部隊の概略規模については、県としても県民の命を守るためにきっちりとつかんでおくべきだと思います。
 そこでお伺いいたします。自衛隊が初期消火、救助活動等をスムーズに実施するために、その必要な資機材等も防災計画に盛り込み、県と自衛隊との災害支援におけるコミュニケーションを密にはかるべきだと思うがどうか。

知事 阪神・淡路大震災の教訓を踏まえまして、初期救助用の資機材について中央防災センターで備蓄するほか、その一部を陸上自衛隊にあらかじめ貸与し、災害支援がより実効性のあるものとなるよう計画していく。なお、今後は防災訓練を重ねるほか、災害対応についての検討会を定期的に行うなどして、自衛隊との連携がさらに緊密なものとなるように努めていく。

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