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政治を変える

こうのとり通信より
議会の活性化

制度論的には、「議会は、市長や知事といった自治体首長と対等の地位にたち、執行機関に対してチャック・アンド・バランスのもと地方政治が行われている。」とよく言われています。また市民の目線から見れば、議会は、情報公開の場であり、議会傍聴においても市民の見やすい時間とか、会社の休みの土曜日日曜日、休日に合わせて議会は開かれるべきであるとか、さらに、議会は、執行機関と市民を結ぶパイプであるとも言われ、議員は行政と市民の繋ぎ役であるとか、言われて来ました。
私はどれをとっても議会の大事な機能であると思いますが、一番大切なことは、戦後の地方政治は、首長と議会の二つの代表制の原理に基づいて行われているということも忘れてはいけないと思います。
自治体の首長は、議会の召集権、解散権、条例や予算の提出権を持ち、アメリカの大統領制を上回る権限が与えられ、この中でともすれば議会の機能は、執行機関より劣位にありと見なしたり、議員ですら自らを小さく見がちでありますが、私はあくまで、議会は行政統制機能を受け持つと思っております。憲法でも簡単な記述ですが、地方自治は首長と議会の二元代表制原理を保障しています。
これほど社会が複雑になり、また行政分野も専門的になり、また中央の指示通りに動く地方行政の中で、私は議会はもっと全体を見、大胆に思考し、活発に自己主張をしていくべきと思います。特に、地方の政治を国任せに放置したことは、議会も反省すべきだと思います。地方財政の巨大借金、土木以外の産業らしきものもない姿になった地域産業、環境問題や食品の安全性問題、これらは、明らかに、地方の国への依存体質の負の遺産であります。
これからは、首長と議会が元気に活発に知恵を出し合い、斬新な発想を投げかけあい真に地域の為になる地方政治を行うことが必要であると思います。
そのためには、地方議会は、条例、規則を制定して、議会の様々な活動において行政統制機能を再発見し、育てて行かねばなりません。例えば委員会においても、議会の内部運営の審議の効率化というよりも、様々な問題を討議し、委員会の意志が実効性を持つように、行政統制機能をここに明確に持たせるよう規則、制度を作り、議員もそれなりの自覚でのぞむことが必要であると思います。
また口頭質問に加え、書面質問も随時行えるようにし、責任ある方法で執行部と同じ様な情報を議員に持てることも必要であると思います。さらに、議会召集においても現行は首長が議会召集権を有していますが、これを議会運営委員会の議を経て議長が召集するとか、また議案提出権も全てを首長に与えるというのも改めていくべきであります。このようにして、議員が確りと行政の統制する機能としての議会を自覚し、その環境を作ってこそ、市民から預かった議席を有効に活発に使う事が出来ていくのだと思います。

目  次

地方の行政とは?

これからの地方政治

地方交付税は今まで
通りではない

外形標準課税導入について

景気対策を地方から

変わらない結果平等の
地方自治体

議会の活性化

NHK「地方発 構造改革」
を見て

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